Special 01 Interview 「視聴者の半歩先を目指して」徳光和夫×相川弘隆((株)いまじん代表取締役社長)

第1話「株式会社いまじん」の設立前夜 あの番組なくして、「行列のできる法律相談所」の成功はあり得なかった。

対談風景

インタビュアー:—企画も映像も、着眼点が素晴らしかったんですね。

徳光:そう、まさに「着眼点」ですね。それが優れているから「半歩先」をいける。今ではテレビ番組のスポンサーに保険系の会社がつくことが多くなっていますが、『TVフォーラム』は20年以上も前に、「必ず日本に保険の時代がくる」と番組で掘り下げました。こういう事が、他にもたくさんあるんです。

インタビュアー: —「着眼点」という点では、どのようなことを大切にされていたのですか?

相川:取り上げる情報を、自分が面白いと思っているかが重要ですね。だから、自分の興味をテレビという媒体を通して解消していたんだと思います。それが、テレビマンの醍醐味だとも思いますし。

徳光:そういう想いがしっかりとあるから、体当たりで番組作りをやれるんですよ。忘れもしないけど、ドナルド・トランプ(※注 1946年アメリカ生まれ。1980年代にはオフィスビルの開発やホテル、カジノ経営などに乗り出し、「アメリカの不動産王」という異名を持つ大富豪)という、今はアメリカの財界のリーダーになっているような人にインタビューができたりして。

相川:彼がちょうどロサンゼルスからニューヨークに移って、ニューヨークを凌駕する先駆けの時だったから会えたんだと思うんですよ。

徳光:そう。そのタイミングよりちょっと前でもその後でも、よほどのルートがないと会えなかったと思います。こういう「好奇心」からスタートしてきているから、今のいまじんがあるんだと僕は思っているんです。もしもそれがなくて、バラエティから始まっている制作会社だったら、今のいまじんはなかった。

相川:本当に、おっしゃる通りだと思います。

徳光:そうでしょ。やっぱり「好奇心」から番組作りを始めているから、特番『緊急生中継!全国警察犯罪捜査網』シリーズが生まれたし、『行列のできる法律相談所』に結びついていきましたよね。

対談風景

インタビュアー: —やはり、情報番組をやっているのとそうでないのとでは、番組の作り方が変わってくるんですね。

徳光:そうですね。バラエティから入ると、いかに面白くするか、笑わせようとするか、っていう部分に考えがいくので、タレントまかせの番組になってしまうことが多いんです。たとえば『行列』だって、ちゃんと「番組作り」が成り立っているからこそ、島田紳助さんが乗っかってきているんです。

インタビュアー: —「番組作り」のほうが、タレントよりも先に来ているんですね。

相川:いまじんを作った22年前からずっと、「番組作り」をやってきていますからね。もともとは情報ものやドキュメンタリーものばかりでしたし、『行列』とか『黒バラ』とか、バラエティと言われる番組を作り始めたのはここ十年前後のことです。それに『行列』だって、もともとはバラエティではなく「法律情報番組」としてスタートしています。だからまあ、最初は堅い人ばかりゲストに出ていただいていたんです。(笑)。

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