—『行列』も、もともとは情報番組だったんですね。いまじんは、そういうところからスタートしてきた会社であると。
相川:はい。もちろん時代の変化とともに形を変えてきていますけど。『人生が変わる1分間の深イイ話』も半分はバラエティなんだけど、最初の起爆剤になる1分間の映像はとしっかり作っていますよ。
徳光:テレビ東京でやってる『世界を変える100人の日本人! JAPAN☆ALL STARS』なんかもそうだよね。他の制作会社とは取材の仕方がちょっと違うんです。
—どういうところが違うのでしょうか?
徳光:一例ですが、いまじんは人の業績ではなく、人間性にスポットを当てて、その人の魅力や弱点を浮き彫りにするんです。そうすると人間ドラマになってくる。つまり、人の良いところばかりを取り上げていると飽きてしまうんですが、弱さを捉えることによって、観ている人がちょっと優越感を感じられるものになる。これが結構、テレビには大切なことなんですよ。優越感を感じさせながらも、そうした苦労を乗り越えて今日ここにいるんだと。言葉で言うのは簡単ですが、それを映像で伝えるのはとても難しい作業です。そういうことをできるのが、いまじんのディレクターたちの優れているところだと思います。
相川:今、30代前半の若いディレクターたちがやっているんですが、本当によく取材してきてくれています。僕自身が驚かされるし、正直頼もしいと思うくらいなんです。ちゃんといまじんのDNAを受け継いでくれていますね。
徳光:いまじんには「色」があるんですよね。僕みたいに長く司会者をやっていると、色々な制作会社やテレビ局とお仕事をするわけですが、たまに「色」のないところがある。これが一番ダメなんです。それと同時に、相手がどのようにして僕たちを乗せてくれるのかがとても重要になってきます。相川社長は、それが本当に上手い。だって、あの島田紳助やみのもんたが分かってて乗せられているんだよ?(笑)
—人をその気にさせるというのは、本当に重要なことですよね。その極意を是非お伺いしたいです。
相川:徳さんがおっしゃる通り、みなさん色々な方々と、色々な仕事をなさっているじゃないですか。その中で、僕たちの仕事に乗ってもらおうと思ったら、そこに「今まで以上の何か」があると思って頂けないといけない。いままでの道は歩き疲れたけど、もう少し行けば何かがあるんじゃないかという、そういう新たな可能性のようなものをうまく伝えられると良いんだと思います。
徳光:それでいて、「何だ、結局以前と同じじゃないか」と思うことだってあるわけですが、いまじんの場合は本当に新しい道があるんです。これは僕だけじゃなくて、テレビ局の人間も言っていることだから正しいと思いますよ。乗せられた側が気づいていないようなことをしっかりと用意しているから、こちらもどんどん乗っていってしまう。
相川:そう言って頂けると本当に嬉しいです。
徳光:それから、『行列』はこの会社の宝だと思いますが、僕は正直こんなに長く続く番組になるとは思っていなかったんです。それを可能にしたのは、現状に満足しないスタッフたちがいるからですよ。現状に満足していたら、その遺産で食べていこうとするけれど、いまじんにはより良くしていこうとする意識がありますよね。そうじゃないと、こんなに続かないんですよ、あの手の番組は。







