—これまで、個別のテレビ番組の面白さについてお伺いしてきました。ここで話を「テレビ」というジャンル全体に広げてみたいと思います。現在、インターネットや新聞など、さまざまなメディアが存在する中で、改めて「テレビ」というメディアの在り方が問われ始めているように思います。
高橋:たぶん、テレビが今うんぬん言われているのは、見ている人のパーセンテージがだいぶ落ちて来たということだと思うんですね。テレビ離れと言われる理由のひとつには、僕ら作り手の問題もあると思います。家に帰ってあの番組を見よう、っていうものが減ってきているのは事実ですから。でも、例えばこの前『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル』っていう番組をやったときは、視聴率が22%でした。その日の同じ時間帯にやっていた『JIN -仁-』が20%、『坂の上の雲』が19%だったんですね。ここからわかることは、面白いものをやっていれば、みんな見るんだっていうことなんです。
—それは、本当にそうですね。
高橋:あとテレビって、かつては見た翌日に、友達と話して盛り上がれる共通の話題だったじゃないですか。『ザ・ベストテン』を見ていないと、話題に入れないとか。そういう役割がなくなってきているのかなっていう。
相川:確かにそうした傾向はありますね。テレビ以外のメディアの役割も大きくなっているとは思います。でも、影響力の大きさから言ってもテレビは最大のメディアですし、なくならないですよね。高橋さんのおっしゃる通り、面白い番組を作ることが求められているように思いますね。
—以前に比べて、テレビは面白くなくなったのでしょうか?
相川:よく言われる批判としては、「どれも同じような番組が多い」というものがあります。そして、それは低予算が原因じゃないかと。でも、僕は低予算が一概にこういう結果を招いているとも言えないと思います。高橋さんもおっしゃるように、制作陣が手を抜いているからなのかもしれないので、そのあたりは気を引き締めるべきところでしょう。
高橋:それから、もう少し大きい話をすると、映画って数十年前に作られたものでも見ますよね。ドラマでもそういうものはありますけど、バラエティではなかなかない。10年、20年先にも見てもらえるものを作れればいいな、という思いは常にありますね。
—なぜ、バラエティでは、そうした番組が作りにくいのでしょうか。
高橋:それは、しゃべりのテンポが違っていたりだとか、同時代の出来事をネタにしていたりするから難しいんだと思うんですよね。、それでも、例えば『世界ウルルン滞在記』などは年月に耐え得る番組になる可能性があると思いますが、僕の夢は、お笑い番組でそれを成し遂げることなんです。そして、そのためにはやっぱりテレビというメディアが一番だろうな、と思っています。









