西﨑 真奈
『ザ!世界仰天ニュース』担当
教員の父と専業主婦の母、姉、弟、妹の4人兄弟。
小学校では、学級委員を務めたり、優等生タイプ。
小学校4年生の時に観たドラマ『家なき子』は今でも記憶に残っている。
中学時代は合唱部に所属。部活以外の時間はドラマを観たり、ラジオを聞いたりして過ごすことが多く、あまり勉強した記憶はないが、不思議と成績は良かった。
高校は進学校に入学。この頃から、友人の影響で映画をよく観るようになる。特に衝撃を受けた映画は『スワロウテイル』。その世界観に魅了され「将来、映像に関わる仕事がしたい」と思うようになった。
学校のイベント時には、よくビデオを回していた。周りの生徒が有名大学を目指す中、自分だけ映像を学べる大学を目指す。
東京工芸大学に入学。埼玉の実家から片道3時間かけて厚木まで通った。3年生になってからは、自らシナリオを書いたり、映像を制作した。
映画製作会社でインターンシップにも参加し、「プロの編集現場」を目の当たりにした。どんどん作品が完成していく様子をみて、すごく興奮したのを覚えている。
大学時代に大好きだったテレビ番組は『中井正広のブラックバラエティ』(日本テレビ)。
そんな中、大学の講義に『中井正広のブラックバラエティ』の演出:佐藤修一(いまじん)が来校。この講義をキッカケに、いまじんを受けることに。
入社してすぐ、念願かなって『中井正広のブラックバラエティ』のADに!
最初に一緒に仕事をしたディレクターが、「自分で見て覚えろ!」というタイプの人だったので、しばらく目の前で何が行われているのかさっぱり分からなかった。
すごく簡単な作業を頼まれたのに出来なかったりすると、自分の無力さを感じて、突然その場で号泣して周りに心配されたこともあった。
業界に入って意外だったことは、「親の死に目にも会えないほどハードな仕事」と思っていたが、「プライベートの時間」もきちんとあったこと(笑)。
『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ)のADになり、再現ドラマのロケでオーストラリアに行った時のこと。
病院の輸血シーンで必要な血のりを現地で購入する予定だったが、どこにも血のりが売っていなくて、ホテルの自分の部屋で自力で作ることになった。血のりを点滴パックに詰める際に、部屋を殺人現場のように真っ赤にしてしまった。
後でホテルからものすごく怒られた…。
スペシャル番組『川越シェフの仰天レストラン』(札幌テレビ)で、AD時代ずっと可愛がってくれていた先輩たちが周りを固めてくれて、ディレクターとしての仕事を任せてくれた。初めてディレクターとしてエンドロールが流れた時、とても嬉しかった。
さらに、いまじんが製作した映画『樹海のふたり』で、撮影現場をサポート。憧れだった映画製作の世界を経験した。その時、自分が今まですごくプライドをもってテレビ番組を制作していたのだということに気づき、自分はテレビの世界で頑張ろうと決心した。
2014年、『ザ!世界仰天ニュース』でロシアの世界一寒いといわれる村で、マイナス50度の世界を自ら体を張ってリポート。その時の取材VTRでATP賞新人賞を受賞。
翌年、北極圏を取材した際は、マイナス30度の中、スノーモービルが引くソリで2時間、真っ暗な雪原を移動することに。ソリから振り落とされ、誰にも気づかれず亡くなる人もいると聞き、必死にソリにしがみついた。大げさだけど、命をかけて取材していたと思う。
ソリにしがみついたり、女性だと体力的に厳しい場面もあったりするが、逆に女性だから現地の取材先のお母さんに密着出来たり、女性だから現場の過酷さがより伝わりやすかった…ということもある。
2015年には極暑のエチオピア、さらに2016年は灼熱のジプチも取材。
過酷な環境になればなるほど、現地のたくさん人達やスタッフにも助けてもらい…「人はいざというときは損得関係なしに助け合うものなんだ」という大切なことを学んだ。
ロケ現場で心がけていることは、取材する方やカメラマン・ADなどのスタッフが気持ちよく仕事出来るようにすること。
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ディレクター | 『川越シェフの仰天レストラン』(札幌テレビ) |
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ディレクター | 『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ)〜現在まで | |
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ディレクター | 『特報!B級ニュースSHOW』(テレビ東京) |
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ディレクター | 『いくぞニッポン!こども経済TV第3弾』(テレビ東京) |
ディレクター | 『24時時間テレビ39~笑点・歌丸・こん平に捧ぐ 林家たい平51歳 100.5Kmマラソン』(日本テレビ) |